アンカレッジ anchorage

アンカレジは東京から約5568km。人口約29万6000人。アラスカ州全人口が約74万人だから、約4割近くがこの待ちで暮らしていることになる。
1778年に探検家のキャプテン・クックがこの地に錨を下ろして200年以上たった今、アンカレジはアラスカ最大の都市に発展した。
アンカレジの歴史はほかのアラスカの都市と比べると比較的浅いといえる。
西にクック入江を望み、東をチュガッチ山脈に囲まれたこの町は、他の都市にはない豊かな自然にあふれている。
町角には色とりどりの花が植えられ、晴れた日には町外れから白く輝くデナリの姿を望むこともできる。
近代都市と大自然とか不思議なハーモニーを奏でる町アンカレジ。そこに住む人にはもちろんのこと、旅人にとっても気持ちが洗われるようなさわやかな町だ。
アンカレジ基本情報
人口 約279,671人
緯度 北緯61度、西経150度 (北欧のヘルシンキ、オスロと同じ緯度)
市長 Mark Begich(民主党)
面積 5,063.44平方キロメートル
距離 東京から5,568 km
年間降雨量 約355ミリメートル
平均気温 1月 -11.2℃ 7月 14.4℃
日照時間 夏 19時間21分 冬 5時間28分
アンカレジホテル
アンカレジに限らないがアラスカのホテルは宿泊代が高い。
これは観光客が集中する夏季にオフシーズンの分も稼がなければならないことが理由のひとつである。
アンカレジ空港
1952年1月にオープン。管制塔は1964年のアラスカ大地震で倒壊し再建。
アンカレジ空港はダウンタウンの南西10kmほどの場所に位置している。
港ビルはノースターミナルとサウスターミナルに分かれており、日本航空、コリアンエア、チャイナエアライン、アシアナ航空、ルフトハンザドイツ航空などは北ターミナルに到着、アラスカ航空、デルタ航空、ユナイテッド航空、エア・カナダ、アメリカン航空などはサウスターミナルに到着する。
たつのターミナルは通路でつながれており空港内の各所は無料のシャトルバスで結ばれている。
内への交通機関はすべてサウスターミナルの1階から出ている。
アンカレジ空港 ノースターミナルMAP
アンカレジ空港 サウスターミナルMAP
アンカレジ市内 見どころ
フッド湖 スピナード湖

ここは世界的にみても有数の水上飛行場であり世界でも最も多い発着回数のある水上飛行場である。 夏の忙しい時期には一日に800機の水上飛行機が離着陸し多くの人々がこれを見に訪れる。 アラスカでは人口の約50人にひとりが飛行機の運転免許証を所持しておりこれはアメリカ本土に比べると約6倍の割合。 飛行機の数も人口に対しての割合が本土の約16倍にもなる。
このレイクフッドには全部で315機分の駐機スペースがあるが常にいっぱいで予約をいれても12年間待たなければ駐機場を確保することはできない。 1ヶ月の駐機代は水上飛行機はUS$95。セスナ飛行場の駐機代はUS$40である。
クックインレット

地震公園

この地震による犠牲者はアラスカ全土で115人。この地震後に10メートルにもおよぶ大きな津波が各地をおそったがこの惨禍を後世に伝えるために当時の地滑りの惨状をそのままに保存している。
大規模な地震のわりには被害が少なかったのだが、その理由として人口密度が低いこと、近代的なビルは耐震性も考慮されて建てられていたこと、そしてこの日がちょうどグッドフライデーで学校や職場がやすみだったこと、さらにはちょうど干潮時だったことなどがあげられる。
現在では木が繁り当時の面影はほとんどなくなってしまったが、園内には当時の惨状を写真で伝えるパネルがあり、今では英語圏の人々にも使われている”TSUNAMI”の説明もある。
また、ここは見晴らしが良く晴れた日にはデナリ山を望むことができ、アンカレッジの夜景などを眺めるのに最適の場所である。
ウエストハイダウンタウンビューポイント
すぐ下に見えるのがウエスト・チェスタ・ラグーンでこの湖は冬になると巨大なスケートリンクに変わる。
夏場にはカナディアン・ギースや鴨などの渡り鳥がこの一帯を埋め尽くす。アラスカには多くの渡り鳥が飛んでくるが、冬に観察できる鳥の種類が90種ほどなのに対して夏には約300種にもなる。
この湖の北に位置するのがダウンタウン、東側にみえるのがチュウガッチ山脈でありアンカレジから見える中で一番高い所がフラットトップの南にあるオマリー・ピークというところで約1,500メートルある。
この一帯は比較的雨が多く広大な州立公園に指定されている。すぐそばにある学校がウエスト・ハイスクールで、ここがアンカレッジでは一番古い高校であり1930年に創立。日本の中学3年の年齢からこの学校に通う。
アンカレッジには5つの高校、9つの中学校、そして50校の小学校がある。アメリカでは16歳から自動車の運転免許証を取得できるので多くの学生は自動車通学をしている。
シップクリーク

夏に鮭が遡って来る時期には朝から多くの人たちが魚釣りを楽しんでいる。
また、サーモンビューポイントには橋が掛けられておりそこからはとても身近に鮭の姿を観察することができる。
白人が来る前まではここがタナイナ族の漁場であったが、1915年からアラスカ鉄道の建設にあたりここが本拠地として選ばれ多くの労働者達がなだれこみアンカレジ発祥の地となった。
6月7月にはキングサーモン、8月にはシルバーサーモンが釣れる。
レゾリューション公園

彼は1776年に英国のポリマスを出航後インドとヨーロッパを結ぶ北西航路探索のためにこの地を探検し今のアンカレッジを発見した探検家である。
アンカレジ発見200周年を記念して建てられたのがこの銅像である。
天気のいい日にはこの公園からデナリ山をわずかだが望むこともでき、他にもSleeping Ladyの愛称で親しまれているマウント・スシートナを眺めることができる。
夕日を眺めるには絶好の場所である。
アンカレジ博物館

アラスカの歴史に関する展示や美術館、動物のはく製の展示もあり、子どもも大人も楽しめる。