アラスカの旅行ならアメリカパシフィックツアーズ社

東南アラスカ(Southeast Alaska)

アラスカからカナダの海岸線に細長く伸びた土地が東南アラスカ。
アラスカからフライパンの取っ手のように伸びているので別名“パンハンドル”と呼ばれています。
夏のアラスカ・クルーズは“インサイド・パッセージ”で知られ、理由はこの辺りの入り組んだフィヨルド海岸の多島海の間を縫ってクルージングするから。
アラスカといえば、アンカレッジやオーロラ都市のフェアバンクスが有名ですが、アラスカの州都ジュノーはここ東南アラスカにあるのです。

ジュノー(Juneau)

アラスカ州の州都。風光明媚なフィヨルド海岸の奥にある小奇麗な町。この州都にたどり着く方法は空路のみで、アラスカ航空がここからアンカレッジ間とシアトル間の定期便を運行している。時間に余裕のある旅行者にはシアトルから東南アラスカの町をつなぐ州営フェリーもある。この町は、狭い土地に州政府議事堂、州知事公邸、連邦政府ビルや古いロシア正教会やカラフルな住宅が背後の新緑の山裾と美しく調和している。ガスティニュー海峡を挟んでダグラス島にも住宅地が広がる。夏の間はアラスカ・クルーズの寄港地として巨大クルーズ船が毎日入港し、桟橋に近いギフトショップはいつも旅行者で賑わっている。

見どころ:空港から見えるメンデンホール氷河、州立博物館、ロバート山トラム、近辺ではオークベイからホェールウォッチング、フィッシング、ヘリコプターによる氷河ランディング、トレーシーアームクルーズ、近くのグレイシャーベイ国立公園の入り口ともなっている。

グスタバス(Gustavus)

グレイシャーベイ国立公園の入り口となる小さな村。ジュノーからフライト20分。村には素敵なベッド&ブレックファーストが数件あり、ここに泊まってグレイシャーベイ国立公園クルーズとホェールウォッチングの両方をトライする手もある。

グレイシャーベイ国立公園(Glacier Bay National Park)

グレイシャーベイとは、チルカット山脈とフェアウェザー山脈に挟まれた広大な入り江のこと。クリンギット・インディアンはこの入り江を“巨大な氷山の浮かぶ湾”と呼んでいた。海に流れ込む16の氷河、東南アラスカの寒雨林帯特有の緑深い森林と地表を覆う苔。陸には熊や山ヤギ、海には鯨やシャチ、ラッコ、イルカ、アザラシ、海鳥など野生動植物の宝庫で、東南アラスカで人気の観光地の一つ。クルーズの出るバートレットコーブにグレイシャーベイロッジがあり、1泊1部屋$180前後。グレイシャーベイクルーズ(8時間)は1人$185。ジュノーのオークベイ・バートレットコープ間は、土・日のみフェリーがあり料金は1人$85。グスタバスのB&Bに宿泊してクルーズに参加することも可能。

シトカ(Sitka)

東南アラスカ指折りの景勝地で海を隔ててシトカ富士とも呼ばれるマウント・エッジカ(エッジカ山)がある。帝政ロシア統治時代の旧首都で町の中心に聖ミカエル教会がある。町からハーバーを見ながら東に歩くとシトカ国立歴史公園。ロシア人と原住民の戦闘地。他にはトーテムポールも立っている。交通はアラスカ航空と州営フェリー。
見どころ:聖ミカエル教会や歴史公園の他に、キャッスルヒル(ロシア時代の砦)、傷ついた猛禽類を保護して自然に帰すアラスカ・ラプター・センター等。

ケチカン(Ketchikan)

アラスカで一番南にある町がケチカン。一時期サケの缶詰工場が興隆し “世界のサーモンの首都”と呼ばれたこともある。戦後はトンガス国有林の林業が盛んになるが自然保護で縮小。現在は漁業・観光が主体。交通はアラスカ航空と州営フェリー。
見どころ:町の発祥地とも言えるクリークストリートの散策とクリンケットとハイダインディアンのトーテムポール。町から徒歩で行ける場所にトーテム・ヘリテージ・センター。郊外を北に行けばトーテムバイト歴史公園。南にはサックスマン・テーテム公園がある。また、ミスティーフィヨルドクルーズも有名。

スキャグウェイ(Skagway)

東南アラスカ・インサイドパッセ‐ジ最北の町。ゴールドラッシュと同時に、一攫千金を夢見る山師達の上陸地点。ここから峠を越えて内陸(現在のカナダユーコン準州)に向かったという。アラスカ州の車に付いているナンバープレートは、内陸に向かうチルクートトレールの雪斜面を登る山師達の写真がモチーフとなっている。
州都ジュノーからは小型機の定期便フライトと州営フェリーが結んでいる。ここから北上するクロンダイク・ハイウェイでカナダのユーコン準州に入れる。道路と平行して走るのが観光目的に再建された“ホワイトパス・ユーコン鉄道”。昔ながらの侠軌道の鉄道で町から谷間をホワイトパスまで続く。この町を訪れるなら必見すべし。

*ホワイトパス・ユーコン鉄道*
催行期間:5月5日から9月27日 スキャグウェイ発着 約3時間

バス:スキャグウェイとユーコン準州のホワイトホースをつなぐ定期バスがあり、カナダ国境まで鉄道を使う方法もある。

へインズ(Haines)

もう一つのゴールドラッシュの入り口として今も静かな佇まいを見せるのがヘインズ。ジュノーから小型機の定期フライトがあり、州営フェリーも寄港する。へインズ道路を北上するとアラスカハイウェイにぶつかり、北西に向かえばフェアバンクス、南東に走るとカナダのホワイトホース。東南アラスカの町ではスキャグウェイとともに唯一陸路でアクセスできる町。中心がフォートスワードでアラスカ最初の陸軍基地の跡地。
この町で有名なのは秋から冬にかけてチルカット川に集まる白頭鷲。川の水温が高めでサケが遅く遡上するため、えさを求める白頭鷲が数百頭集まる。ベストシーズンは11月以降。白頭鷲を観察する現地ツアーもある。